先日4月15日に日本から台湾に帰ってきました。
コロナ禍での台湾入国は私も今回が初めてで
- 入国手続きの流れは?
- 空港を出るまでにどれくらいかかる?
- 台湾の電話番号はどうしたらいい?
- 防疫タクシーの値段は?
等、わからないことがたくさんありました。
入国の際に、大まかではありますが時間と流れをメモに記録しておいたので
本記事ではそのメモに沿って時系列で台湾入国の流れを振り返ります。
※2022年4月15日付の情報で、現在とは状況が異なる可能性があります。最新情報は行政機関のホームページにて確認してくださいね!
前提状況
入国時の私の状況は
- 居留証あり
- 台湾の電話番号あり
- 出国前に入境檢疫系統の記入済み
です。
台湾の電話番号が必要
入国時には台湾の携帯電話番号が必ず必要になるので、私は
- 夫にお願いし、前もって台湾のキャリアと契約
- 出国までにSIMカードをEMSで日本の自宅まで送ってもらう
という方法を取りました。
台湾の電話番号がない人は、現地に到着後、空港でSIMカードを購入する必要があります。
また携帯電話にSIMロックがかかっている場合は、渡航前に解除しておきましょう。
入国の流れ
入国の流れ(概観)はこんな感じです。

以下でひとつひとつ詳しく見ていきましょう!
①[11:30] 台湾着・衛生福利部のSMS受信
飛行機の着陸後、スマホの電源をONにするとすぐに衛生福利部からSMSが届きます。


このリンク先にあるのは
- 入境居家檢疫申報憑證(1ページ目)
- 防範嚴重性特殊傳染性肺炎入境健康聲明暨居家檢疫通知書(2~3ページ目)
の2つです。
②[11:40] 入境居家檢疫申請憑報の確認
飛行機を降りると台湾の電話番号がある人は右へ、ない人は左へ進むように案内されました。
私は台湾の番号があるので右に進み、手続きの列に並びました。
①衛生福利部から届いたショートメッセージ中のリンクにアクセス
②リンクをクリックすると以下のページが表示されるので緑色の部分をクリック


③旅券番号の下6桁を入力する


④「入境居家檢疫申報憑證(1ページ目)」「防範嚴重性特殊傳染性肺炎入境健康聲明暨居家檢疫通知書(2~3ページ目)」が表示されるので、開いておく
順番が回ってくると、係員から上で開いておいたページを全てスクショするように言われるのでスクショします。
③[12:00] 必要書類の提示
- 検疫通知のスクリーンショット
- パスポート
- 陰性証明
- 防疫ホテルの予約表
を提示します。



「檢疫通知のスクリーンショット」とあったので、2ページ目の「入境健康聲明暨居家檢疫通知書」を準備していましたが、係員からの指示で上でスクリーンショットしたページを1ページ目から見せました
陰性証明書やホテルの予約表をあまりしっかりチェックされなかった人もいるようですが、私の時は4つすべての書類を見比べるようにじっくりと確認されました。
書類の情報をひとつひとつ確認されていたので、恐らく4つの書類に記載されている名前や生年月日、パスポート番号などが合致するかを見ていたのだと思います。
そのため、防疫ホテルの予約表や陰性証明、居家檢疫通知書など、複数の書類が携帯のスクリーンショットの場合、確認のために何度も画像を見せる必要が出てくるかもしれません。
一度に全てを見比べられるよう、書類はプリントアウトして持参すると便利かなと思います。
④[12:05] コロナ検査(快篩)キットの受け取り
居家檢疫申報憑證のバーコードを読み取ってもらい、コロナ検査キット(快篩)が入った箱を受け取ります。


快篩は「今日検査してね!」というように個別にリマインドが届くわけではなく、その日中に自分で検査をして担当者に結果を報告する形なので、
うっかり忘れてしまわないように、快篩をする日付が書かれたボードの写真を撮ります。


このとき入国時のPCR検査で使用する瓶も受け取るので、その瓶を持ってPCR検査場に向かいます。
⑤[12:10] PCR検査(唾液)
先程受け取った瓶に唾液を採取します。
量は2ミリだそうで、検査場入り口付近にいたおばちゃんが瓶を指しながら「ここに5ミリの線があるでしょう?この半分くらいまで入れてね!」と教えてくれました。
2ミリだけか、と思っていましたが、思いのほか多い印象です。



防疫タクシー内でトイレに行きたくならないよう、機内で最低限しか水分摂取をしていなかったため、唾液採取するのに喉がカラカラで大変でした…
PCR検査時の注意事項に
採檢前一小時,請勿飲食、喝水、嚼口香糖、抽菸等,以免影響檢體品質
訳:採取の1時間前は、検体の質に影響を与えないために、食事・飲水・ガムを噛む・タバコを吸う等をしないでください。
Q33.邊境相關措施問答集 – 唾液檢體採檢流程
とあるので、着陸の1時間くらい前までに機内である程度水分を取ってPCR検査に臨むのがいいと思います。
⑥[12:25]カウンターで検温
PCR検査の後、衛生福利部と書いてあるカウンターで体温を測りました。
体温計は耳み差し込む形のもので、体調についても簡単な質問を受けます。
普通はここで体温を測ってすぐ荷物の受け取りに進めるのですが、私は検温カウンターに行く前に大荷物を背負ってトイレに寄ったせいか、体温が高かったようで



暑い?ちょっとそこに座ってて
と、検温カウンター後方部の椅子が並べてあるスペースに案内されました。



万が一発熱していたら、予定通りに入国できないんじゃないかとハラハラしながら待機しました
おおよそ10分くらい座って涼んでからもう一度体温を計ったら、平熱に戻っていたので無事に通過です!
⑦[12:40] 入国審査・預け荷物の受け取り
イミグレーションでパスポートと居留証を見せて入国し、預けた荷物を受け取ります。
⑧[12:45] 税関で別送品の申告
私は日本出国前に、日本の実家⇒台湾の自宅に「別送品(後送行李)」を4箱送ったので、ここで別送品の申告をしました。
別送品を申告する場合は機内で税関申告書を客室乗務員に申し出てもらう必要があります。
機内でもらったのは中国語版でしたが、日本語版(中華民国税関申告書)もネットからダウンロードできるようです。
⑨[12:50] 防疫タクシー乗車
防疫タクシーは予約不要です。
空港ロビーに出るとすぐ目の前に、防疫タクシーの乗車手続きをする場所があるので、そこで「入境居家檢疫申報憑證」下部のバーコードを読み取ります。
入境檢疫系統に基づいて氏名や滞在予定の防疫ホテルの情報等が記載されている紙が印刷され、係の人がそれを見ながら「○○さんですか?」と(中国語で)確認してきます。
間違いがなければ係の人に誘導されて空港の外へ。
消毒液が出てくるゲート(?)を通過後、荷物を積んでタクシーに乗車すると間もなく出発です。
係員さんが滞在予定の防疫ホテル等情報が記載されている紙をタクシー運転手さんに渡してくれるので、目的地を言わなくてもタクシーに乗るだけで滞在先へ連れて行ってくれます。



目的地を伝える気満々だったので、乗車した途端無言で発車したのにびっくりでした
防疫タクシーの値段
下車の際はホテルの人にLINEで到着連絡をしたり、スーツケースを取り出したりでバタバタしていたのであまりしっかり覚えていませんが、松山空港⇒台中までは1400元程で、定額でした。
各空港から隔離場所までの運賃は交通部民用航空局の【Q.計程車抵達目的地,車資如何計算?要注意那些事情?】が参考になりそうです。
入国にかかった時間
飛行機の到着から防疫タクシー乗車までにかかった時間は1時間20分でした。
大荷物を抱えながらトイレに行ったり、体温が高くて検温のカウンターで待機したりしたので1時間20分ほどかかってしまいました。
スムーズにいけば1時間くらいで終わるのではないかと思っています。
まとめ:台湾入国はデジタル化されていてコロナ禍でもスムーズ!
コロナ禍での入国手続きは提出する書類が増えたり、PCR検査が挟まったりと、ややこしいイメージですが、台湾では必要な部分は全てデジタル化していたため複雑な印象は受けませんでした。
本記事で触れた入国の流れや必要書類は変更になる場合があるので、最新情報は必ず政府公式サイト等から確認するようにしてくださいね。
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