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【日本語教育能力検定試験】独学でOK!記述式の対策|勉強法とスケジュール・時間配分を解説

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  • 日本語教育能力検定試験の記述って難しそう
  • 独学で書けるようになるの?

と不安に思う人も多いですよね。

結論、独学でも書けるようになります!

実際に私も記述対策を始めたときは、書けないどころか、問題文が何を言っているのかわからないという状態でしたが、以下で紹介する手順に沿って学習を進めたところ、試験当日までに独学で、記述問題を解けるようになりました

そこで今回は

  • 独学で記述対策をがんばりたい
  • 合格者の勉強法を知りたい

という人のために、問題文の意味すら分からなかった私が独学の記述対策で合格できた勉強方法をシェアします。

あくまで個人の体験談ですので、参考程度にご覧ください!

もくじ

記述問題の形式

まず記述式問題の形式を確認しておきましょう。

  • 字数制限 400字前後(380~420字)
  • 配点 20点
  • 試験IIIの最後
  • マークシート式問題の得点が上位60%の受験者のみ、記述問題を採点してもらえる

学習期間

1日1題、多くて2題で学習しておよそ1か月半(9月の頭~テスト前日まで)

使用した教材

記述の勉強で使用した教材は3種類

これらを解いたおかげで、最終的には記述に自信を持てるようになったので超おすすめ必携本です。

①完全攻略ガイド(赤本)

②記述式問題40

③過去問

その他、日本語教育能力検定を受けるにあたり使用したすべての教材は以下の記事にまとめています。

記述問題 勉強スケジュール

大まかなスケジュールは以下のとおり。

9月1~5日
記述問題の基礎を学ぶ
9月6日~
実際に解いてみる
9月半ば~
実践!とにかくやる
10月~試験まで
過去問の記述問題も解き始める
わたし

下で内容を詳しく見ていきましょう!

9月1日~5日:基礎知識を学ぶ

まず記述式問題の全体像と、記述に必要な基礎知識を押さえるために、

  • 完全攻略ガイド(赤本)の第7部「記述問題」の説明
  • 記述式問題40の「講義編」

を読みます。

赤本の記述部分はおよそ20ページ程度、記述式問題40の「講義編」も65ページ程度のため、5日もあればおおよそ読み終えることができます。

この段階では、記述問題を書く際の

  • 文章構成
  • 記述で書くべきこと
  • 避けたほうが良い書き方
  • 清書前のアウトラインの書き方
  • 問題に取り組む際の考え方

などを学んでいきます。

記述式問題40「講義編」ではよくない解答例をたくさん提示してくれているため、具体的にどんな書き方を避けたほうがいいのか参考にしながら学べる点が、わかりやすくおすすめです。

9月6日~:実際に解いてみる

基礎を理解したら記述式問題40「実践編」の問題を実際に解いてみます。

このとき時間を計る必要はありません

ここで意識したいのは「何を聞かれているか」を正確に把握すること。

記述問題では

  • 聞かれている内容と違う内容を答えていた!
  • 回答内容が問いからずれていた!

ということが起こりやすく、どんなにまとまりのある文章が書けたとしても、これでは減点になってしまいます。

構成・アウトラインを考える段階で、必ず「問いに対して答えになっているか」を確認しながら書き進めていきます。

わたし

小説のテストではないので、問いに答えながら自分の意見(立場)と考えが述べてあれば大丈夫!

記述の演習問題を解き始めたばかりのときは、

  • 聞かれていることがわからない
  • 問いに答えることができない
  • 対策や具体例が浮かばない

ような状態が一般的かと思います。

理解に重点を置き、時間をかけて取り組みましょう。

わたし

私は1日1題ペースがちょうどよかったです!

アルクの記述式問題40では各演習問題に考え方のヒントが載っているので、ヒントを手掛かりに演習問題に取り組むことができます。

説明が丁寧で初心者でもとっかかりやすいので、記述対策では絶対に持っておきたい一冊です。

ヒントを読んでもわからない場合は

練習を始める以前に、問いに答えるための考え方もよくわからないし、「あなたはどう思いますかって、私もわからん。。。」という方も多いかと思います。

頭ではなんとなくわかっていても、文章に落とし込むのって意外と難しいものです。

わたし

私も親切に記載されているヒントを読んでも、どうやって書きはじめればいいのかわかりませんでした。しかも昔から作文はもっぱら苦手です

そこで一旦自力で解き切ることは諦めました。

私と同じように、アウトラインすら書けない、、という方には以下の方法がおすすめです。

問題を熟読

問題で問われていることを確認し、メモに書き出したあと、今の自分の力で考えられることを絞り出してみます(はっきりとうかばなくても、わからなくてもOK)。解答に使えそうなキーワードだけでも浮かんだら、メモしておきます。例:サピアウォーフの仮説に関連してそう、等

ヒントを熟読

各問いについているヒントとなる解説部分を熟読します。ここで解答の方向性・回答の中でメインとなるアイディアなどを確認します。

解答例を熟読→模写する

解答例を何回か読み、文章構成や文章の重点となる意見(立場)を分析・理解したうえで、模写します。
模写のときは、本番と同じく400字の横書き作文用紙を使うのがおすすめ!

翌日以降に自力で同じ問題を解いてみる

翌日以降、今度はヒントを読まず、問いの重点を確認しながら自分の言葉で書いてみます。
※このとき、解答例を思い出しながら書くのではなく、自分の理解と言葉を使って書くことを意識します。

わたし

この方法を6~7題分くらい繰り返したら、なんとなく解答のコツがつかめるようになり、ゆっくりながらも、自力で解答を導けるようになりました。
挫折ポイントですが、踏ん張りましょう!

9月半ば~:実践!とにかくやる

なんとなく記述問題のコツが掴めてきたら、アルクの記述式問題40の「実践編」を、ヒントは見ず、時間を計りながら自力で解いてみます

わたし

最初は40分くらいかかることも💦

この時期に実践していたのは以下の方法です。

時間を計りながら自力で解

ストップウォッチで時間を計りながら、自力で問題を解きます(400字の横書き作文用紙使用)。

ヒントを見て考え方が逸れていないか確認・推敲

自力で解答を書き終わったら、ヒントを見て、問いから回答がずれていないか、自分の解答の方向が大きく逸れていないか、まったく関係のないことを言っていないか確認します。より良い回答が書けそうだったら、もう一度文章を練ります(すでに解答を書いた作文用紙の上に、直接線を引いたりして直す形でOK)。

解答例を熟読

文章構成や文章の重点となる意見(立場)を分析します。自分の解答と方向性があっていればOK。うまく書けなかった場合や、考え方の方向性が間違っていた場合は、アウトラインと軸となる意見・理由を意識しながら模写し、日を改めてもう一度同じ問題に取り組みます。

以上の流れで、1日1~2題を毎日続けました。

うまく解答できなかった問題は

手こずったり、うまく解答を書けなかったな~と思った問題は、日を開けて再度挑戦、自力で書けるようになるまで取り組むようにしました。

わたし

9月末くらいには、記述問題1題をおよそ25~30分で書けるようになりました!継続は力なり!諦めずにがんばりましょう!

10月~試験まで:過去問の記述問題も解き始める

10月からはアルクの記述式問題40と並行して、過去問の記述問題も解き始めました。

このころからは、25分のタイマーを設定し、試験と同じように集中力をもって取り組むようにします。

わたし

20分で書き終えるのを目標に取り組みました。しかし、個人的に20分だと最後の一行が書き終わらなかったり、読み直し(誤字がないかの確認等)をする時間がもてなかったりしたため、最長25分を目安にタイマーを設定していました。

過去問には解説がついていないため、書き終えたら解答例と自分の解答を比較、

  • 解答の軸となる考え方・方向性から大きく逸れていないか
  • 聞かれていることに答えているか、問いから逸れた解答をしていないか

の2点に問題がなければよしとしました。

また毎回過去問の解答例を構成や考え方とその根拠にフォーカスしながらしっかり読み、問いへのアプローチの方法を学ぶよう意識しました。

わたし

この期間は過去問に重点を置きつつも、アルクの記述式問題40も並行して
取り組んでいました。1日1題、多くて2題を本番まで継続して取り組みました!

試験前日までには1題を約20~23分で解き終えることができるようになりました!

気になる本番は?

試験IIIのマーク問題にスピード感をもって答えることができたため、30分を記述に回すことができました。

わたし

過去問をしっかり勉強した甲斐がありました

しかし絶対に受からなきゃいけないプレッシャーと、変なこと書かないようにしなければという緊張感から、構成(アウトライン)を箇条書きする段階で苦戦してしまい、清書する時間が10分ちょっとに!

結果、最後の最後「~と考える。」の5文字を書き終えることができませんでした。

しかし、

  • きちんと問いに答えた
  • 納得のいく構成で書けた
  • 400字程度で書けた

ことからも、減点された点数は少なかったのでは?と思っています。

記述式問題に関するQ&A

記述式問題にどれくらい時間を残しておくのがいい?

私は25分、できれば30分割くのがベストだと思っています。

10分で構成を考えて、10分で書くのは記述超上級者でない限り、かなり焦ってしまうのでは?と思っています。特に本番は緊張しているうえ、90分・30分・120分のテストの最後の時間に書くので、頭にも疲労が。「うわー!なんだこれー!」という問題が出題される可能性もあり、いつも20分で書き終わっていたのに、本番では書ききれないことも。(実際に私がそうでした)

よって練習の際は20分で書ききることを目標に早く書く力を鍛え、本番では30分くらい時間を取ってしっかり構成を練り、確実に点を取りに行くのがいいと思います。

最後に30分の時間を残すには、マーク式の問題を素早く、かつ的確に解く必要があります。そのために必要な勉強法は以下の記事で説明しています。

記述では段落を分けるべき?

段落分けしました!

赤本掲載の記述例では段落ごとに分け、頭を1マス空けているのに対し、アルクの「合格するための記述式問題40」では段落に分けず、頭も1マス文空けていないため、どちらの書式にすればいいの?と疑問に思っている方もいるはず。

そのような場合は公式(JEES)の過去問を参考にしましょう!

過去問の解答例では段落分け、頭1マスしっかり開いているので、この形をとるのが無難です。

まとめ:記述は独学で対策できる

記述問題独学まとめ
  • 記述問題は独学でも対策できる
  • 問いにまっすぐ答えることが最重要
  • 答えられなかった・間違えた問題は解説や解答例を読んで軸となる考え方や方向性を確認
  • まったくわからない場合は、構成や内容を確認しつつ、模写からスタートでもOK!
  • 最終的に25分以内で書き終えられるように

記述問題はマークシートの得点が上位60%に入らないと採点してもらえない仕組みになっています。

加えて記述に30分残すためにはマークシートの問題をいかに早く正確に答えるかが重要です。

記述対策のためにも、マークシートの問題をしっかり解けるよう、練習していきましょう!

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